3月15日(日) 「ニュージャパンカップ」決勝戦が行われる新日プロ広島大会へ。
早めに会場入り。アリーナに足を踏み入れると、1回最後部までひな壇が組まれていただけでなく、花道の幅も狭くなっていた。それだけびっしりイスが並べられている。昨年末から「西を攻める」と宣言していた新日プロだが、正確には“西”ではなく、ひと回り大きな会場に進出して、地方の中大規模会場を攻めている。
NJ杯は飯伏幸太が優勝。フェニックススプラッシュでカウント3が入った瞬間に感じたのは「そうきたか…」。
昨年のスーパージュニアに次いで、レギュラーでない選手がリーグ戦を制した。ヘビー級に限定しすると、過去に他団体への王座流出こそあったものの、勲章は新日プロ勢が守り抜いてきた。小島聡がフリーとして2010年の「G1クライマックス」を制しているが、里帰りの印象が強く、“外敵”の優勝のイメージがあまりない。
ミラノコレクションATが2007年のスーパージュニアを制したものの、“専属フリー”として新日マットに上がっていたので、純粋なレギュラーメンバー。その殻を打ち破ったのが、ドラゴンゲート代表として乗り込んできた昨年のリコシェだった。
飯伏はDDTと新日プロのダブル所属とされているが、主戦場はあくまでDDT。本当は引き抜きたいところだが、飯伏の性格、そして友好関係を崩したくないとの思いから“ダブル所属”の妥協案を提示して何とかビッグマッチ限定でつなぎとどめた。
いずれにせよ、飯伏がIWGPヘビー級王座への挑戦を選択したことで、4・5両国のメインカードはAJスタイルズvs飯伏に。「さすがにそれをメインにはできないだろうから、NJ杯を制して『NEVERに挑戦』はないだろう。それに『ワールドプロレスリング』でオンエアされるんだから、同局御用達のタイトルマッチを行うでしょう。ドームで負けてるから、再挑戦するには何らかの勲章が必要…と考えると、内藤哲也の優勝かなぁ…」という予想は準決勝で外れてしまった。
さて、4・5両国を終えると5・3福岡を挟んで7・5大阪城へ。ここで「G1」前のビッグマッチは終了する。
上半期のヤマ場、7・5大阪城のメインカードには何を持ってくるのか…。現状で切り札となり得るのは、AJスタイルズvs中邑真輔なのだが…。