6月15日(日) まずは前夜に続いて大阪プロレス取材。この日からタッグフェスティバルがスタート。いきなりハッスルvsパンクラスという異色のカード。目を引いたのはTAJIRIの表現力。単にリング上での表情だけでなく、試合運びが実に理にかなっている。プロレスの経験が未熟な佐藤光留を完全に手玉に取った試合ぶり。ファンなら鈴木みのるとともにTAJIRIの試合からいろんなことを学んでほしいものだ。この2人は教科書というより高度な参考書。
大阪プロレスに引き続いてDDTも観戦。「観戦」と表記したのは、こちらは取材クルーに入っていなかったから。高木三四郎やマッスル坂井、松井幸則、男色ディーノなど、顔を合わせる選手が批評してほしそうにしているものだから、つい最後まで見てしまった。まあ、あいさつを交わしたのに早々に立ち去るのも失礼ですからね。
三四郎が先日のでら名古屋旗揚げ戦リポートに関して礼を述べてきた。「8点も付けていただいて…」とのこと。別に旗揚げのご祝儀で付けたわけじゃないので誤解のないように。旗揚げ戦で何を見せるべきか、こちらが考えるテーマをクリアしていたから高得点になった。あれだけのものを見せただけに、次は基準が高く設定される。まあ、三四郎のことですから、その辺は感づいているでしょうし、すぐにとはいかなくともクリアできるだけのアイデア(指導力)はあるはず。
さて、この日のDDT大会に関して、ここであんまり批判めいたことを書くのは遠慮させていただくが、ちょっとネタに走りすぎなのでは? まあファンにすれば、面白いからいいんでしょうけど。逆にネタに一切関係ない「シリアスマッチ」などを入れてみるのも面白いのではないかと考えた次第。といっても別にシュートスタイルで闘えというのではない。「普通に選手のクオリティーがわかる試合をしてみては?」との提案。もちろんこんな提案、無視していただいて構いませんよ。
それはそうと、初めてゴージャス松野の試合を拝見した。年齢的にも多くのものは望まないが、相手している選手がかわいそうと思わせてしまうのはどうか。スピード感は望むほうが無理だろうが、せめてロープに飛んだときのフォームぐらいしっかりしたものにしてもらいたい。