3月27日(木) 某レスラー宅を早朝に出発してオーランドへ。ホテルにチェックインした後、TNAの会場であるユニバーサルスタジオへ。
関係者入り口に回り、セキュリティに取材の旨を伝える。事前にTNAに取材以来のメールを送り、返信メールをプリントアウト。それを見せるとセキュリティがTNAの関係者に連絡を取る。「OK」との返事はもらったのだが、別のゲートへ行けとのこと。いつもならここから入れてくれるのに…。
「以前はここから入れてくれた」と伝えても、そのセキュリティは「NO」の一辺倒。ここでトラブルを起こして取材ができなくなっては大変なので、仕方なくいわれるがまま、指定されたゲートに向かう。
パーキングまで戻ろうと歩いていると、パトロール中のセキュリティがやってきて「何してるんだ?」。
「TNAの取材で日本から来た。TNAのオフィスからは許可をもらっている」と先ほどの返信メールを見せる。
すると「わかった。あちらから入れ」と指示してきたのは、先ほどのゲート。そこで、「さっき、そっちへ行ったら、セキュリティに別のゲートに行けといわれた。こっちに車を止めているので戻る途中だ」と説明すると、「じゃあ、オレについて来い」と言う。というわけでついていった。
パトロールセキュリティが先ほどのゲートで説明してくれた。これで難なく入れるだろうと持っていたのだが、「オレについて来い」。で、向かった先は、先ほどゲートのセキュリティが指定したパーキング。「ここに車を止めて、正面ゲートから入れ」というではないか。まあ、駐車場代を支払わずにすんだだけでもいいか。
でも、これで終わらない。大きな荷物を持って正面ゲートに向かう途中に手荷物検査。ここでもまた、「TNAの取材に来た」と説明。セキュリティは「確認するから待て」。
待つこと30分。ようやく連絡が取れたようで、「行ってもいいぞ」。これで第2関門突破。
さて、ようやく着いた正面ゲート。ここでも係員に「TNAの取材に来た」と説明。そうしたら、「チケット売り場の向こう側にゲストサービスのブースがあるから、そこで事情を説明して入場許可をもらって来い」とのこと。ハイハイ、わかりました。
で、ブースでまたしても「TNAの取材に来た」と説明。係員は、「許可は取ってあるのか?」「TNAにはこのように許可をもらった」と返信メールを見せ、「スタジオには事前に連絡していない」と説明。その係員、「ユーはどうしてもらいたいのか?」。
「とにかくスタジオの中に入れてほしい。TNAを取材するだけで、ユニバーサルスタジオの写真は撮らないから」などと説明。すると、「ハードロックカフェの脇を入っていけ。そちらに入り口がある。8時になるとゲートが開くから(試合開始9時)」とのこと。いや、もっと前に入りたいんだけど…と思いながらも、ここであれこれ行ってもラチがあかないようなので言われたゲートへ向かう。
どうやらそこは再入場のゲートらしい。早くもTNAを見たいファンが列を作っている。セキュリティとなにやら話しているファンの姿も。ここさえ突破できたら何とかなるが、ここで止められるとお客さん扱い。それでも会場には入れそうなのでよしとしよう…などと思いながら、「TNAの取材に来た」と返信メールを見せたところ、「OK」とあっさりと入れてくれた。あまりにもあっけない展開に拍子抜け。
結局、スタジオに到着してから入るまで要した時間は2時間半。会場入りするだけでエネルギーを消耗する。いやあ、一見さんはつらいよ。
さすがにこの日は、「iMPACT!」初の生中継とあってバックステージはピリピリしたムード。顔見知りのレスラーやスタッフと簡単な挨拶を交わすものの、それ以上の会話にはなかなか発展しない。
試合後、食事のため某スポーツバーに入ると、ブレザー・レイの姿が。「こっちへ来い」というので同席。「オールジャパンはどうだ?」「ハッスルはどうだ?」「ニュージャパンはどうだ?」と、しきりに日本のレスリングビジネスの様子を聞いてくる。残念ながら現時点で、「ビジネス、アップ」と返す状況にはない。答えは「So so」か「Down」。
それぞれに「Why?」と尋ねてくるので、「Because TEAM 3D left」と答えておいた。途端にご機嫌になったブレザー・レイ。「いい情報を教えてやる。来週の火曜にここに来い」と言う。このネタは拾い物。もちろんお邪魔することに。やっぱりいいネタは足で探せですな。